AMD Phenom II 発進!【追記あり】

AMDは2008年1月8日、製造プロセス45nmの新型CPU、Phenom IIシリーズを正式に発表しました。今回発表されたのは、デスクトップPC向けで、3GHz動作のクアッドコアCPUであるPhenom II X4 940 Black Editionと2.8GHz動作のPhenom II X4 920の2モデル。大手PCメーカー向けの卸価格は940が275ドル、920が235ドル(1000個ロット時)。日本市場では940が1月10日から発売になる見込みで、920はやや遅れ、1週間から2週間後の発売。
で、このPhenom IIの特徴としては、演算部分を強化したほか、製造プロセス65nmのPhenomでは2MBだった共有3次キャッシュを6MBに増量。ダイサイズは258平方 mm。トランジスター数は約7億5800万。省電力技術「Cool'n'Quiet 3.0」を備えており、アイドル時は800MHzで動作します。また、既存のSocket AM2対応マザーボードに取付可能で主要なマザーボードは、Phenom IIに対応したBIOSにアップデートすることで対応しているようです。対応メモリーは従来と同じくDDR2-1066ですが、DR3-1333にも対応した「AM3」パッケージの製品も第 1四半期(1〜3月)中に発売になるとのことです。また同時にトリプルコアのPhenom II X3も投入予定とのことです。
で、注目のパフォーマンスはどうかといろいろなサイトを見て歩いてみたところ、ベンチマークの内容によって一長一短はあるものの、Core 2 Quadよりは上回りCore i7よりは多少劣るかなぁって印象です。とはいえ、Intel製CPUと比べて圧倒的に優位なのは、そのコストパフォーマンス!ほぼ同等か多少劣る程度のCPUパワーを発揮できるにもかかわらず価格は大変リーズナブルな訳ですから、Phenomの芳しくないイメージを払拭するAMDのヒットになるかも知れません。私は、Core i7よりもPhenom IIで時期マシンをBTOしたいと思っています。
【追記】
早速、Phenom II X4 940 Black Edition搭載マシンの販売を開始したマウスコンピュータでBTO見積ってみたところ・・・なんと、Core i7 920搭載マシンとぴったり同価格になったではあ〜りませんか!?Core i7 920は発売後まもなく価格改定があって現在の価格に値下げされましたから、Phenom II X4 940 Black Editionも暫く待てば必ず価格改定される筈・・・恐らくはAM3パッケージ発売時点で価格改定が行われる筈ですのでそれまで待ちま〜す♪
【追記2】
その後もいろいろなベンチマークテスト結果を参照しました。メモリ特性では、やはりDDR3とトリプルチャネルの効果が絶大で、Core i7がPhenom II X4を大きく引き離しています。が、アプリケーションを用いたベンチマークテストではPhenom II X4がCore i7に肉薄もしくは上回る場合も見られました。総合評価では、Socet AM2+からのアップデートが可能であることやメモリがDDR2であることなどシステムの移行に必要となるコストパフォーマンスの良さがPhenom II X4の売りということになります。従ってCore i7マシンと同価格では話になりません。現在のマウスコンピュータの見積もりではCore i7マシンを買う方が正解ということになりますね。

【追記3】
なお10日(土)にカフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で開催されたPhenom IIお披露目イベントではPhenom II X4 940 Black Editionの真骨頂であるオーバークロックもデモされたそうです。「OVERCLOCK WORKS」の渡辺氏によるOC指南が行われ、「3.2〜3.6GHzが常用クロック」「3.6GHz〜4GHzがチャレンジクロック」「4GHz〜がクレイジークロック」とのことです。ちなみに同氏は液体窒素冷却での6GHz動作を達成しており、会場では証拠のスクリーンショットが披露されたそうです。某誌のテストでは、動作電圧1.5V、クロック3.7GHz、CPUクーラーに12cmファンを搭載でCore i7-920に匹敵する性能が得られたそうです。そうなると、来月以降登場するDDR2/3両対応のSocket AM3版Phenom IIならCore i7を射程圏内に捉えることができるかも知れませんね。



















